いよいよ涼しくなってきて、07-08シーズンがスタート、08 hummingbirdも店頭入荷ということで、いよいよこの男の登場です!

田口カラー全開のゲストボード、SPACE MUSCARIA 158の詳細や誕生の話ほか気になる話が盛りだくさん。

要チェック!!



Q : まずは自己紹介をお願いします。
A : 田口勝朗 41歳


Q : スノーボードはいつ頃どんなかんじで始めたんですか?
A : 1984年かなあ、当時は原宿の怪しいビルにあったストーミーという怪しい店で衝動買い。SIMS1500FEっていう、プライウッドでエッジ無しのスワローもどきに、ハイバックなしビンディングだったなあ。スノーボーダーなんていないからスキーの友達と山にかよってた。


Q : スノーボードを始めた頃のヒーローは?
A : 始めて2〜3年はまともなスノーボーダーを見たことなかったからアレだけど、ダミアンとテリーキッドウェルにはシビレたね。


Q : スノーボードにおいて誰の影響を一番受けていると思う?
A : う〜ん、誰だろう..。ダミアン、クレイグケリー、ニックペラタ、マサ小川、エバンフィーン、ランケット、クリスローチ、デイブシオーネ・ジョンリーフッカー、ジェリーガルシア・・・。影響受けたって言うより、好きなライダーって感じかな。滑り続けるパワーは玉井太朗からもらったね。


Q : 今一番ヤバいと思うスノーボーダーは?
A : 西山勇、バブルス、ゴロー、あと白馬のヨシユキってヤツ。


Q : 田口さんの考えるいいライダーの条件は?
A : ギターがうまい。絵がうまい。オレを抜かさない。


Q : 空はピーカン、雪質最高、初めてドロップするラインの向こうにはカメラマンがスタンバイ。ドロップ直前に考える(イメージする)事は?
A : 「うぉ〜怖え〜、行きたくね〜」「きっちりフレームに収まれますように」「スピード出しちゃおうかな」「たぶんあそこでコケるな」「腹減った」「ビール飲みて〜」・・・・。そのラインによるかな。


Q : humming birdからゲストボードをリリースする事になったいきさつを教えてください。
A : もともと友達だったサンスクリットの西田が「田口さん板作ってください」『どんな板でもいいのか?』「好きにしてください」『サンスクリットの金でオレの空想の理論を実験してもいいのか?』「好きにしてください」『乗れないものができてもいいのか?』「好きにしてください」『わかった。是非やらせてくれ。』


Q : space muscaria 158の特徴を教えてください。
A : 始めて板を作る素人が数字なんかにこだわっても意味がないから、見た目だけでシェイプしたんだよ。全長158・ウエスト25.2・サイドカーブはなにしろでかく、ってことだけ決めて1/10の絵型をコンピュータでいじって2時間くらいで作ったもの×10がこのスペック。サイドカーブが極端にでかいから、踏まないと曲がらない。今の板は誰にでも簡単に乗れるから「踏む」ってことを身体が憶えないんだよね。すごく上手いけどキャリアの浅い人にとっては「曲がらね〜」だし、古くから滑り続けている、そこそこ滑れる人にとっては「えっ、スゲーよく動くじゃん」って感じかな。中級脱出って、板が踏めるかどうかにかかってると思うんだけど、この板に乗ると踏むことを簡単に憶えられるんだよね。それと、例えば新潟の午後の荒れたパウダーみたいなテクニカル&体力勝負的状況に非常に強い。いわゆる「曲がりやすい」板はボコボコにいちいちエッジが反応して曲がろうとするんだけど、この板はそれがないからなにしろ速いんだよね。ボコボコは全部腹で踏みつぶしていくだけって感じ。


Q : グラフィックは誰のデザインでどういう風にできたんですか?
A : 最初「おしゃれで〜、売りやすくて〜、でも斬新で〜」なんて言ってら、サンスクリット西田の「田口さんが乗りたい板を作ってください」『宇宙と毒キノコでもいいのか?』「好きにしてください」ということで、シェイプ同様ほんとに好きにやらせてもらった。まず宇宙と毒キノコをコラージュ。フレームに60年代後半のロックバンドのポスターをさらにコラージュしたラフをもとに、20年近くお世話になっているオレがもっとも尊敬するグラフィックデザイナー(ソバット、ハミングバードのアートディレクターでもある)の大先輩が本気で作り込んでくれた。ラフを見たとき「オレにこんな大変なことやらせるつもりか?」って言ってたけど(笑)。


Q : space muscaria 158はどんな山(地形)でどんな風に乗ってほしいですか?
A : 名もないスキー場から超急斜面まで。


Q : 最後にここを見てくれてるみなさんにメッセージをどうぞ。
A : World Chill Out!!争いのエネルギーを冷やすエネルギーに転換しよう!グリーンクロージングをよろしく!


(stylus web掲載/2007年)